rincoror.in 共働き兼業主夫の戯れ言

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私(父親)が育児当事者では駄目ですか?

2014.12

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子育て / 兼業主夫雑記

娘が生まれて、あと数ヶ月で4年になる。ということは、私(たち夫婦)の育児生活が始まって、4年になろうとしている。

肌感覚では、この4年で、男性の育児への関わり方、男親が育児することに対する世間の見方、価値観が、一般的にそう大きく前進したとは思えず、相変わらずやりにくいところも多々あるのだが、でも少しずつ、変わってきているのかなあと思える部分もある。

4年前に比べて、一人でベビーカーを押していたりエルゴで赤ちゃんを抱えて歩いているパパが増えた気がする。4年前でも、奥さんも一緒にいながらパパがエルゴで抱っこしていたりするのはチラホラ見掛けたが、パパ一人でというのは、ほとんど見なかった。それに、保育園に送り迎えに来るパパも、少しずつだけど年々増えているように見える。

また、オムツ換え台が設置してある男性用トイレが増えた。少なくとも、外出時に子供のオムツを替えるのは、なにも母親であるとはかぎらないということは、浸透してきているのだろう。うちの子はもうオムツ換え台が必要な歳ではなくなったので、もうちょっと早くしてほしかったものだが。でも、もしももう一人子供が産まれることがあるのなら、助かる。

娘が0歳や1歳の頃は、外でのオムツ換えに困ることが本当に多かった。やむをえず、ショッピングモール内の階段の踊り場にあるベンチで替えることもしばしばあった。

なにかのとき、まだ赤ちゃんである娘を連れて保健所に行ったのだが、男子トイレとはいえ保健所のトイレにオムツ換え台がなかったことには驚いた。職員の方に、「オムツを替えられるような所ってありますか?」と尋ねると、職員さんは戸惑いながら、「えっ、ちょっとお待ちくださいね」と言って女子トイレを覗きに行き、「今、こちらどなたも入られておりませんので……」と言って、私を女子トイレに案内した。仕方がなかったとはいえ、これはとっても嫌だった。私が女子トイレに入ることにも抵抗があったが、男性に入られたと思う女性の方も嫌だろうと思って、嫌だった。(それから1年ほど経って保健所に行ったときには、男子トイレにもオムツ替え台が設置されていた。)

保健所で思い出したのだが、娘が0歳のときのある日、保健所で離乳食の作り方の講座があるということで、娘を連れて妻と参加しに行ったことがあった。当然、私も離乳食の作り方を知っておく必要があったからだ。しかし、会場に着くなり仰天。私だけ、会場の中の方へ入ることをスタッフから断られたのだ。どうしても講座を聞いていたいなら、会場内の後ろから見学しておいてほしいとのこと。

会場の部屋の中央左端には、簡易的にカーテンで仕切られただけの授乳スペースが設けられていた。部屋の中央まで入ってしまうと、見ようと思えば授乳の様子が見えてしまう形になっており、だから男性を中まで入れるわけにはいかないということだった。

授乳スペースを会場の一番前側に設置して、父親も来ている家族は前の方には座らせないとか、誰からも見えないように完全に仕切るとか、その気さえあれば、いくらでも難なく工夫できそうなものだった。はなから、父親の参加など念頭になかったのだ(男人禁制)。

私は内心穏やかではなかったが、渋々部屋の後ろから遠目に見学することにした。しかし、会場は結構な大きさの部屋だったので、一番後ろでは講師の方の声もよく聞こえないし、私は視力があまりよくないこともあって、離乳食作りを実演している講師の手元もほとんど見えなかった。

折に触れて、講師の作ったものをよく見てもらおうと、スタッフが参加者一人一人に見せて歩いて回っていたのだが、後ろで見学している私のところには回って来ない。スタッフにとって、私は見学者ですらなく、ただ後ろで待っている人だったのだ。これは本当にひどいと思った。あれから3年が過ぎた今では、どんな感じでやってらっしゃるのか、気になるところだ。

ついでに思い出しが話だが、私が娘を病院に連れて行くと、よく診察後に先生から、「では、そのようにお母さんにお伝えください」と言われ、私じゃ駄目ですか? と思ったものだった。おつかいにきた子供じゃあるまいし。病院へは妻だけでなく、私も散々連れて行っているので、今でこそ、そう言われることはだんだんなくなってきたのだが。

こんな具合で、私が育児当事者では駄目なんですか? と思うようなできごとに、しばしば遭遇していたのだが、もしも今またあらたにもう一人、0歳児の子育てを始めることになったとしたら、どうなんだろうか。少しは世の中変わってきているのかな。