rincoror.in 共働き兼業主夫の戯れ言

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中断、中断、中断。三歩進んでは二歩下がり。

2014.02

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子育て / 兼業主夫雑記

本業のほかに、副業(と今は呼べるほどでもないプライベートなプロジェクト)でもコードを書いているのだが、共働きで三歳に満たない娘を育てながらの作業。思うように進むものではない。というか、至難の業である。

平日の夜、次の日の夕飯を作るなど諸々の家事を済ませたあと、寝るまでの小一時間の申し訳程度の作業であったり、(これとて、退社時間やすべき家事の量によっては毎日できるわけではない)、休日、バタバタと家の用をこなし、娘の面倒を見ながら隙間を縫っての作業であったり。

毎日8時間、集中的に作業ができれば、数週間で終えられるようなアプリケーション開発なのだが、着手からかれこれ半年近くになる。納期があるわけでもなく、自分たちのペースで進めればよい自発型プロジェクトとはいえ、フラストレーション、焦りが募る。

コツコツと塵のような作業を積もらせていくしかないわけだが、コードを書くという作業はとりわけ、細切れになると能率が悪い。三歩進んでは二歩下がることの繰り返しにもなりかねない。コードというのは、ある程度のまとまりを一気に書き上げてしまわないと、自分でも一体何を書こうとしていたのかわからなくなってしまうことが多々ある。そして、何を書こうとしていたのか思い出すのに時間を浪費してしまうことにもなる。

二歳の娘と過ごしながらの作業。中断の時は、いつも急にやってくる。「うんこ出た」。「牛乳こぼした」。「おしっこ行きたい」。そして、昼寝からの目覚め、等々。作業を、考えられうるかぎりの最小単位に分割しても、その単位でさえキリよく中断することができないほど、本当に急である。凄まじく急である。

娘が一人で黙々と遊んでいるのを見計らい、MacBookを広げる。しばらくし、ようやく頭のエンジンが温まってきたところへ、「おとーたん、何してるの? それ、テレビ? パソコン? テレビ? スリッパ、履いてね。スリッパ、履かしたろか? スリッパ、履かしてくれー! って言うたらあかんで? 履ーかーせーてーちょーだい! やで? な? 川、見に行こっか、川。おとーたん、ズボンまくれてるで。ちゃんと下ろしときーや? な? 風邪ひくねんから、もお。信号は、青になったら渡るんやで? わーかーりーまーしーたーか? お返事は?」……そんな状態で頭の中でロジックを組み立てられるわけもなく、観念して娘の遊び相手になる。

時間をあらためて、中断していたコードを眺める。用途不明の変数。書きかけの関数。一体何をしようとしていたのだろうと、いくら首を捻っても、その変数や関数の必要性がわからない。疲れて朦朧とした頭でテキトーなことを書いたのだろう、べつになくても大丈夫だろうと思い、削除する。そしてあらためて、自分の思考とコードの脈略とがリンクするキリのよい箇所までコードを遡り、ようやくキーを叩き始める。

しばらく書いていると、それらのコードは一つの関数にまとめられることに気がつく。よし、と思い立ち、関数のロジック、それに使う変数名などを考える。すると、「あれ、デジャビュ?」。いや、そうではない。さっき削除した意味不明の変数や書きかけの関数が、まさにそれであったのだ。「ぬおお!」……こんな具合で、無駄に同じ道を踏むことは常である。中断から再開まで時間を開ければ開けるほど、この種の無駄も大きくなる。

まだしばらくは、こんな具合で、しがない兼業主夫の奮闘は続くのだろう。ちょっと最近、ぐったりしてきている。